代々続く事が大切ではありません。
技を身につけるのは家系ではなく努力です。
一貫制作。
分業せず、最初から最後まで、一人の職人が責任をもって作ります。
温故知新。
現代の生活様式に合わせ、伝統の技術を、より昇華させるよう努めています。
井上木芸は東京下町の住居兼細工場で、箪笥などの大きな物から、掌に隠れるような小物まで、様々な江戸指物を作っています。
昭和28年、現在の荒川区日暮里に居住し、店舗は持たない居職、問屋や小売店の仕事を主とし、近年は個人の品物も受注制作しております。
細工場の見学は要相談でお願いいたします。
メディア
NHK 美の壺 File53 江戸指し物 20070629
NHK 美の壺 file290 棚 20131011
NHK イッピン・選 隠して楽しむ“ほぞ”の粋 〜東京の指物〜 20201110
井上木芸ブログ(外部リンク) 江戸指物師の備忘録
「指物」の歴史は古くは日本全国にございます。
江戸指物は名前の通り、徳川の時代、江戸開府とともに、全国からさまざまな職人が、呼び寄せられました。
大工職より分派し、箪笥、飾棚、文机、鏡台などの調度品を手がける指物師もその一つでした。
江戸中期に編纂された「和漢三才図会」に江戸の町の指物師が記されています。
また、技術、技法に大きな差は有りませんが、江戸指物にはいくつか流派があります。
現在、江戸時代より、代々続く家系は無いのですが、お弟子さんにより、脈々と技は受け継がれています。
江戸の武家や商人、歌舞伎役者好みにつくられた江戸指物。
粋でいなせな江戸好みのまま、現在に至っています。